さくらあん涙日記のブログ

#さくらあん涙日記 のまとめをメインに投稿していきます。さくらあん涙日記は、さくらあんが本当に涙を流した作品の感想を書く日記です。純度100%、嘘の涙は一切ありません。

アクタージュ演劇編

アクタージュって、知ってる?

突然ですが、アクタージュという作品をご存知ですか?

まだ読んでない方はおそらくいないと思いますが、めちゃくちゃ面白い漫画です。

読んでいない人は、今すぐブラウザバックしてください。こんな文章を読むのではなく、漫画を買って読みましょう。

 

さて。

今月発売の6巻で、演劇編がまとまりました。この演劇編、本当に面白くて、週刊連載時には私も何回も泣きました。

そこで、その時の涙日記(私が泣いたときだけ書かれる日記)をまとめます。

また、その時には言及できなかったことを、いくつか書いていこうと思います。

 

ちなみに、私がアクタージュで一番好きなシーンは、千世子ちゃんが「コーヒーフラペチーノだよ」と夜凪景さんに言うシーンです。

 

 

 

涙日記のまとめ

三坂七生さんに関する涙日記

 

 

 

 

 

 

星アキラくんに関する涙日記

 

  

 

 

涙日記を踏まえて……

1. 前置き

さて、アクタージュ演劇編、なんだか泣いているところが中途半端だなと思ったりしませんでしたか。しませんでしたか。こいつがどこで泣いてもおかしくないですもんね。

 

……。

 

えっと、まあ、見ていただけたらわかる通り、アクタージュでは、三坂七生さんと、星アキラくんが好きです。千世子ちゃんと、景ちゃんも好きなのですが、ちょっとベクトルが違います。ここでは、泣きそうになるという意味での「好き」です。

 

三坂さんについては、演劇編のメインのシーンで泣いているので、別にこれ以上ここで書くつもりはないです。引用したツイートを参照にしてください。

ここでは、星アキラくんについて書いていきます。

星アキラくん、実は、彼がメインで登場する回では、私は泣きませんでした。

 

2. 脇役は、星アキラが目指した境地なのか?

恥も外聞もなくさらけ出す役どころは、なるほどアキラくんのイメージからは遠く、新境地であり、そして何より、彼自身に非常にマッチした役どころであるということは間違いないでしょう。

 

けれど、少し私は思ってしまうのです。

その、脇役すらも、周囲が彼に望んだ境地なのではないかと。

 

当時は、その思いばかりが先行して、私は泣けませんでした。

 

名脇役だ」「名脇役だ」「名脇役だ」

と、口をそろえて描写される絵が、恐くて仕方なかったのです。

 

もちろん、巌監督が彼に脇役としての演技を望んでいたのは、ひとつ間違いではないと思います。

彼のその小綺麗すぎる演技から、脱却してほしいという思いがあったことは、否定しません。

 

しかし、それはとてもメタ的な視点だと私は思います。

だって観客は、そんなこと知らないはずです。

今目の前にいる星アキラだけが、彼らにとっての星アキラです。

なぜ彼らはその演技を見ただけでこれからも星アキラは脇役が似合うぞ、としか考えなかったのか。だって、「星アキラ、こんなこともできたのか! これからは主役としてもっといい演技をしてくれるんじゃないか!?」って、そう考えてもよくないですか?

 

だから、私は疑問を抱いたのです。

そこが、星アキラが目指した境地なのか、ということに。

結局、これもまたそれまでの星アキラとしての在り方と、変わっていないのではないのか……?

 

……書いていて、少し自分の中でも整理されてきました。そして思いました。私が本当に抱いたことは、実際には、ちょっと違うかもしれない。

 

星アキラは、ただ美しい脇役になっただけなのか。

 

それが、おそらく私が書きたいことです。

 

だから、それを最後にまとめます。

 

3. 星アキラは、もっと強くなる。

正直なところ、私には先ほどの最初の質問の答えを出せませんでした。

星アキラくんについて、そこまで事細かに描かれていない、ということもあります。私が、演技のド素人で、考えがずれているのかもしれないということもあります。……そもそも、私は本当に物語にとっての外野で、なにも語る権利など持ち合わせていない。だから、星アキラくんの真意は、憶測の域を出ない……。

 

しかし、ひとつだけ。「星アキラは、ただ美しい脇役になっただけなのか」。これには、答えさせてください。

 

少なくとも、星アキラは、もっと強くなる。

この銀河鉄道での旅の経験が、彼を、強くする。

 

このことだけは。

 

これからを考えたとき、彼は名脇役になっていくかもしれない。

……そうじゃないかもしれない。

 

でも、これだけは言える。

彼は間違いなく、もっと強くなる。

その瞳に宿った、銀河鉄道の輝きで。

……巨匠巌の、最後の旅路が、間違いなく、彼を「役者」にした。

 


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それだけは、確かです。

 

これ以上議論するのは、無粋なことなのかなと、無責任に思えるかもしれませんが、私は思います。

……なぜなら、彼の道行は、彼にしか、決められない。彼にしか、わからない……。

 

いや……。

 

彼の道行きは、彼だけが、決められるものなのだから……。

 

だから、今日はここで筆を置きます。

 

 

今回は以上です。

それでは、次の涙で会いましょう。